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祭りの日が近づくと、それぞれの耕地や奉納者団体では、矢柄となる青竹をさがし、根本から切り、先端の枝葉を残して道ばたに立てます。
火薬筒は、太さが適当な松の木を伐採し、それを縦に真二つに切って作ります。
墨入れはキャリアを要し、おおむね頭領の仕事です。

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墨入れにそって松材をくり抜きます。
周りの壁を均等の厚さにするのに熟練を要します。
工具も柄の長い専用のノミを使い、火薬が均一に詰まるよう、限りなく滑らかに、半円に仕上げていきます。

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くり抜いた松材を2つ合わせ、竹のタガをかけていきます。
これは火薬の燃焼の圧力に耐えるためです。
根本から先へ行くのに従ってだんだん直径をせばめ、総計20数本のタガで松材をおおってしまいます。

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硝石、炭、硫黄を混ぜ黒色火薬を調合します。
比率はそれぞれの流派によって異なりますが、硝石10・炭2・硫黄1を標準とします。
混ぜ合わせた火薬に日本酒などで湿り気を与え固めやすくします。
しかし、その日の天候によっても左右される微妙な作業で、経験とカンが求められます。

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火薬筒に黒色火薬を詰めていきます。
椀1杯の火薬を入れては、キメ棒、カケヤを使い、たたいて堅く詰めていく作業で、ひたすら体力との勝負です。
これを何回も繰り返して筒いっぱいの火薬を詰めます。

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筒の底に錐で穴をもみ、噴射口を作ります。
火薬の強さと穴のくり方のバランスが上昇に大きく影響を与えるため、慎重に、まっすぐに、深さに注意しながら開けていきます。

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祭りの前日、龍勢に取り付けられるショイモノ(背負い物)を作ります。
唐傘、吊し笠などで、これらは龍勢が上空に昇りつめた時、ひらひらと落ちてくるように仕掛けます。
近年は大きな落下傘で矢柄を吊り下げる「矢柄止め」などが多く見られ、煙火も派手になっています。

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前日に仕上がり、きれいに化粧された龍勢です。
湿気を防ぐためビニールやアルミホイルで火薬筒を被い、あでやかな布で装飾します。
翌日の打ち上げにそなえ、すべての調整と点検を終えて、今は静かにたたずんでいます。