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山頂からのパノラマ
一等三角点を持つ標高1,038mの城峯山は、県立上武自然公園と西秩父自然公園の境に位置し、360度の壮大なパノラマと、関東平野を眼下に一望できる展望は、秩父・奥武蔵山系の中でも第一級の山容を誇っています。春には素朴な山野草が登山者を楽しませてくれます。参道の杉並木は美しく、5月3日の山開きには両側に千本旗が立てられ、人々に敬われてきた信仰の山としての歴史が、今も息づいています。近年、キャンプ施設が整備され、山岳味あふれた自然志向型のキャンプを満喫することができます。

山野草



●城峯山キャンプ場のご案内・・・こちら → キャンプ場へ



●登山コースのご紹介・・・地図はこちら → ルート図 (別ウィンドウで表示します)

※ルート図をご覧になりながら、解説を読まれることを、お薦めいたします。

(1)表参道コース(万年橋バス停より石間渓谷を経て表参道から山頂へ)
最もポピュラーな登山道です。矢畑の「万年橋」でバスを下車し、石間川に沿った谷筋の車道に入ります。途中(2)南尾根コースの漆木登山口、石間交流学習館(旧石間小学校)がある中郷登山口を過ぎ、男衾登山口までは集落が点在する舗装された生活道を歩きます。車利用の場合は、ここ男衾登山口に10台前後の駐車ができます。
ここからは登山道となります。男衾登山口にある民家の家屋と家屋の間をくぐり、狭い畑道を少し登ると、堰堤を超えるあたりから道幅は広くなります。道は分かりやすく道標もしっかりしていて、途中に水場もあり、家族連れやご年配の方でも十分に楽しめるハイキングコースです。城峯神社の表参道ですので、参拝させる信者たちは皆この道を通いました。2〜3人が横一列で歩ける位のしっかりとした杉林の中の参道が続きます。しかし、神社に近づくにつれて勾配は急になり、山の風情が色濃くなりますので、散歩コースとあなどらず、足周りや服装などの装備を整えてください。
登山口から城峯神社まで上り約1時間30分、下り約1時間の初心者コースです。
城峯神社から山頂までは約15〜20分位です。


(2)南尾根コース(アプローチは、(1)表参道コースと同じ)
やや健脚向きのコースです。中郷登山口の石間交流学習館(旧石間小学校)の道路脇に、数台の駐車場があります。以前は小学校の教職員が使っていた駐車場です。また、すぐ上流にある水車小屋の側にも数台駐車ができます。
石間交流学習館のすぐ下にある民家の横の車道を登っていくと、10分位で分岐の道標があり、ここから左斜面の登山道に入ります。登りはじめは人家による生活道(畑道や森林管理道)の分岐があり、多少戸惑うこともありますが危険はありません。杉林の中をひと登りし、道が平坦になるころ16号鉄塔分岐が分かれ、道は歩きやすい尾根道になります。しばらく登り、道の右側のやぶがわずかに切れている横道に一歩踏み込めばそこが展望岩。さらに標高773mの中郷・漆木分岐を過ぎ、18号鉄塔・白岩分岐を過ぎると道は細くなり、やがて巻き道と尾根道に分かれます。尾根道ははっきりした道ではなく、防火帯として植林が切られている幅広のやぶを、歩きやすい踏み後を探しながら上り下りします。巻き道はしっかりしてますが夏場は草が伸び、道が細くなっています。軍手または、雑草を切りはらう刃物等があれば楽かもしれません。最後は尾根道、巻き道ともに合流し、城峯神社の参道に出ます。参道を左に少し行けば、水場、トイレ、城峯キャンプ場があります。城峯神社から山頂までは約15〜20分位です。
南尾根コースは全般的に尾根伝いなので、迷うほどの難しさはなく、道標も数多く設置されているので安心ですが、距離が長いため、多少は山歩きの経験者に向いたコースです。利用者が少ないので静かな山歩きが楽しめます。初心者の方が利用される場合は、下山コースに使われた方が分かりやすく、また楽でしょう。
登山口から城峯神社まで上り約3時間、下り約2時間のやや健脚向きコースです。


(3)阿熊コース(道の駅龍勢会館より阿熊渓谷を経て山頂へ)
車利用の場合は「道の駅龍勢会館」に駐車できます。バス利用の場合は「道の駅龍勢会館」か「吉田仲町」で下車し、阿熊川に沿った車両通行可能な舗装道路を城峯神社のすぐ側まで、或いは山頂直下の石間峠まで登ります。もちろん自家用車で行くこともできますが、道幅が狭く見通しの悪いカーブが多い上、落石や路肩が弱い箇所もありますので、交通事故には十分に注意してください。特に歩行者・バイク等にご注意ください。林道走行に慣れてない方は、車でのご通行はご遠慮された方が良いでしょう。


(4)日野沢コース(皆野町から日野沢バス停より石間峠を経て山頂へ)
この道は「関東ふれあいの道」として整備されています。日野沢〜皆野駅間のバスは皆野町営バスとなります。バス運行時間については皆野町のHPでご覧になれます。 → こちら
バス路線の途中に、秩父札所の最終寺「札所34番水潜寺」がありますので、立ち寄られるとよいでしょう。


山頂付近の地図


城峯山の[将門伝説]

桔梗(ききょう)の咲かぬ城峯山
桔梗姫
そのむかし、関東で勢いをふるっていた平将門は、下総の戦いで敗れ、下野国の豪族・藤原秀郷に追われる身となったそうな。将門は、なんとか吉田の城峯山まで逃げのびたんだが、とうとう秀郷に追い詰められてしまった。しかし、将門は戦い上手だったので、なかなか攻め落とせない。そこで秀郷は、椋神社にお参りをして三方からきびしく攻めたてた。すると、ついに将門軍の力もつきて秀郷軍に捕えられてしまった。
ところが、捕らえられた八人もの将兵が、みんな将門を名のり、顔を見たことのない秀郷には、どの兵が将門かわからなかった。そこで秀郷は、将門に仕えていた「桔梗の前」という女性を問い詰め、「教えねば八人とも首をはねるぞ」と、おどした。さすがの桔梗の前も観念し、「将門様はお食事をなさる時に、こめかみを異様に動かされます」と白状してしまった。秀郷はさっそく捕えた将兵たちに食事をあたえ、こめかみをいちばん大きく動かした将門は、首を打たれることになってしまった。桔梗の前が白状したことが将門にはわかったんだろう。処刑場で「この山に桔梗はあれど花咲くな」と怒り叫び、秀郷の家来に桔梗の前の首をはねさせてしまった。
やがて、将門も首をはねられたんだが、亡霊は城峯山にとどまり、秋になっても桔梗の花だけは、今だに咲かないそうな……。